PSoC5LPのADC(アナログデジタル変換器)の使い方を書こうと
思っていたのですが、どうしても普通のマイコンのADCを知らないと
ADCの設定が解らぬ~
とか
ADCが3chしかないの?増やせないの~
と苦しむと思います。
まずは、通常のマイコンで使われているADCを知ることで
こういった事に苦しまずに済みます。
さて、大抵の場合、マイコンに搭載されているADCは
アナログ配線の
切り替え機(アナログマルチプレクサ)が1個 と ADCの本体が1個
の2つによって構成されています。
またADCの本体も1種類であることが多いです。
たぶん
「え?ADCが8chってことはADCが8個あるんじゃないの?」
と思うでしょう。
実はたいていの場合は配線の切り替えを高速にすることによって
8chあるようにしています。
なので、同時に変換しているわけではないのですね。
「え?ADCに種類があるの?」
と思うでしょう。無理もありません
普通こんなところで、この話はまず出てきません…。
さて、ADCには4つの種類があります。
並列型ADC
逐次変換型ADC
サブレンジング型ADC
シグマ・デルタ型ADC
通常のマイコンで搭載しているのは逐次変換型のADCです。
PSoC3,5LPでは2種類でシグマ・デルタ型と逐次変換型の
2種類が搭載されています。(逐次変換が搭載されていない場合もある)
2種類が搭載されています。(逐次変換が搭載されていない場合もある)
「シグマ・デルタ型と逐次変換型をどっちがイイの?」
となりそうですが、単純にどっちがイイとは言えません。
デルタシグマ型
メリット:分解能が高い
デメリット:変換スピードが遅い
逐次変換型
メリット:変換スピードが速い
デメリット:分解能が低め
TIの説明ページに図があるので、それでイメージをつかむのが良いでしょう。
PSoC5LPでは、設計の必要性に応じて、
変換スピードを優先するかそれとも分解能を優先するか
どちらを優先した方がいいかな?を考えてコンポーネットを選びましょう。
今回はなんで通常のマイコンのADCの話をしたかと言うと
PSoC5LP、PSoC3は強い柔軟性のためにADCと切り替え機が別々になっています。
そのため、通常のマイコンでのADCがどの様な構成なのかを
知る必要性がありました。
知る必要性がありました。
別々になっているからと言って、不安になる必要はありません。
相も変わらず、マウスでコンポーネントをポンポン入れれば平気です。